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平成30年度ねずみ・昆虫等の防除「過去問題解説1」

問題166

蚊に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. アカイエカは、羽化後、最初の産卵を無吸血で行うことができる。
  2. コガタアカイエカの幼虫は、田んぼや湿地等の水域に発生する。
  3. チカイエカは、北海道にも分布する。
  4. ヒトスジシマカの幼虫の主な発生源として、道路や公園等に存在する雨水ますがある。
  5. アカイエカとチカイエカの雌成虫は、外部形態で区別することは困難である。


解説

答え【1】

アカイエカとチカイエカを混合しますので間違えないようにしましょう。
羽化後、最初の産卵を無吸血で行うことができるのはチカイエカです。
ここがポイント

蚊の特徴は以下に示しています。

チカイエカ

  1. 日本国内の屋内で確認されている唯一の蚊である。
  2. 世界の温帯地域に広く分布し、ビル内部で発生する蚊はほとんどこの種類である。
  3. 九州から北海道の都市には普通に見られる。
  4. チカイエカは外見的にはアカイエカやネッタイイエカに似ており、外見的には区別するのは困難である。
  5. チカイエカは羽化後初めての産卵は吸血しなくても行える。その後は激しく人から吸血する。
  6. チカイエカの卵は卵塊として水面に産み落とされる。1卵塊の卵数は50~80個
  7. チカイエカは冬期でも休眠せず暖房された室内では盛んに吸血することから冬の蚊といわれる。
  8. チカイエカは試験管のような狭い場所でも交尾が可能で、また浄化槽内のような暗黒の条件下でも休眠せず交尾を行い産卵する。
  9. チカイイエカが媒介する感染症は今のところ知られていない。

アカイエカ

  1. アカイエカは屋外で発生して屋内に侵入する。
  2. 夜間に屋内に侵入して吸血するよく見られるカ
  3. アカイエカのメスの成虫は有機物の多い下水溝やどぶ川の水面に静止して舟形の卵塊を産む。
  4. ニワトリや野鳥からも盛んに吸血する。
  5. 秋に羽化した成虫は休眠に入り、冬期には気温が上昇しても吸血活動をしない。

コガタアカイエカ

  1. コガタアカイエカは水田から発生する。
  2. 日本脳炎ウイルスを媒介する。
  3. 夜間に吸血する。

ヒトスジシマカ

  1. 公園、墓地等の日陰ややぶに多く生息する。
  2. 昼間に盛んに吸血する
  3. 雨水ますなどの人工的にできた狭い水域や屋外の空き缶などの溜り水からもよく発生する。
  4. 血を吸われると大変強い痒みを生じる。

シナハマダラカ

  1. 幼虫の発生源は水田や沼
  2. マラリア原虫の媒介者
  3. 成虫は夜間活動する。


蚊の主な生態について記述していますが、ここではまず蚊の生息場所は確実に覚える。
チカイエカとアカイエカは外見的には区別することができない。
コガタアカイエカ→日本脳炎ウイルスを媒介する。


類似問題

問題167

蚊の防除に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 昆虫成長制御剤(IGR)は、幼虫や蛹(さなぎ)に対する速効性な致死効果が認められない。
  2. 浄化槽の殺虫剤処理後も成虫の発生数が減少しない場合は、薬剤抵抗性の発達を考慮する必要がある。
  3. 排水槽内に設置した粘着トラップで捕獲した蚊の数では、槽内の成虫密度を評価できない。
  4. 樹脂蒸散剤は、密閉性が保たれている空間では、1~3ヵ月間の効果が期待できる。
  5. 乳剤に含まれる界面活性剤や有機溶剤は、浄化槽内の浄化微生物に影響を及ぼす可能性がある。


解説

答え【3】

(3)が誤りです。
排水槽内の密閉空間では、ハエ取りリボンやゴキブリ用粘着トラップの粘着板を槽内に吊り下げて、成虫の発生状態を調査します。
ここがポイント

(1)の昆虫成長制御剤(IGR)とは名前の通り昆虫の成長を制御する薬剤です。
人畜に対する安全性が高く、幼虫や蛹の脱皮時など、昆虫の成育上の特定のステ―ジに作用して昆虫の成長を阻害する殺虫機構を持ちます。
幼虫に対する速効的な致死効果はないので、成虫密度を速やかに低下させる効果は期待できない。

(4)の樹脂蒸散剤はバポナ殺虫プレ―トなどが有名です。
板状の合成樹脂に、空中で気化する殺虫剤を染み込ませたものです。空中にぶら下げて使いますが、毒性の高い薬を使っていますので、基本的には家の中では使えないのが難点。
よく雑排水槽など密閉空間で効果を発揮します。
1~3ヵ月間の効果が期待できる。
類似問題

問題168

ゴキブリの生態に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. ゴキブリは、潜み場所として、暗く、暖かく、湿気が多く、狭く、餌や水場に近いところを好む。
  2. ゴキブリの潜伏場所や歩く場所における排泄物による汚れのことを、ロ―チスポットという。
  3. ゴキブリは、什器や壁等の縁や隅を好んで通る傾向が強い。
  4. ゴキブリ指数とは、微量な薬剤のフラッシング効果により物陰から飛び出てくる数を指数化したものである。
  5. ゴキブリは、幼虫、成虫ともに同じ場所で活動し、同じ食物を摂取する。


解説

答え【4】

ゴキブリ指数とは、生息状況調査などで設置したトラップの、1日、1トラップ当たりのゴキブリの捕獲数のことです。

【ゴキブリ指数の求め方】

総捕獲総数÷設置トラップ数÷設置日数

たとえば、総捕獲数100匹として、設置トラップが10個として、5日間設置した場合
100÷10÷5=2
ゴキブリ指数は「2」となります。


ここがポイント

ゴキブリの習性

  1. 夜間特定の時間に潜伏場所から出現し、摂食、摂水行動を起こす。
  2. 体内に組み込まれた体内時計により、約24時間を周期とする行動が見られる。
  3. 潜伏場所の辺りに糞などの汚れが多く見られ、殺虫剤を処理する場所の目安になる。
  4. 集合フェロモンを糞中に分泌してこれによって群れる。
  5. 雑食性で、食品類、汚物など様々なものを餌とする。
  6. ゴキブリは幼虫、成虫とも同じ場所で活動し、同じ食物を摂取する
  7. 物の縁や隅を通る傾向があり、壁から5cm程度の隅に活動が集中する。
  8. ゴキブリは不完全変態である。


類似問題

問題169

ゴキブリの防除に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 残留処理に用いられる薬剤には、ダイアジノンやフェニトロチオン等の乳剤がある。
  2. 発生防止対策としては、食べ物管理と環境の整備が重要である。
  3. ULV処理では、ピレスロイド剤を有効成分とする専用の水性乳剤が用いられる。
  4. 毒餌処理に用いられる薬剤には、ホウ酸やヒドラメチルノン等を有効成分とした製剤がある。
  5. 空間処理は、ゴキブリがよく徘徊する通路、壁面等に薬剤を処理し、残渣に触れさせる方法である。


解説

答え【5】

(5)の空間処理とは燻煙、蒸散、ULV処理等は、いずれも室内の空間に薬剤を処理し室内に充満させ、部屋の隅や隙間に潜んでいるゴキブリを直接殺すことを目的とした方法である。
ゴキブリがよく徘徊する通路、壁面等に薬剤を処理し、残渣に触れさせる方法である。の説明は残留処理です。
ここがポイント


類似問題

問題170

ダニに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. ヒゼンダニによる角化型疥癬は、感染性が非常に高いことが知られている。
  2. イエダニは、スズメやムクドリ等の野鳥によって運び込まれる場合が多い。
  3. コナダニ類の防除対策は、ツメダニ類の対策としても重要である。
  4. カベアナタカラダニは建築物の外壁を多数歩き回り不快感を与えるが、ヒトを加害することはない。
  5. マダニ類対策として、野外活動等における忌避剤の使用も有効である。


解説

答え【2】

(2)イエダニは宿主はネズミです。
野鳥を宿主にするのは、スズメサシダニ、トリサシダニです。頭にスズメ、トリがついているので如何にも野鳥を宿主にするとわかりやすいですね。
あとワクモも野鳥を宿主にしますので一緒に覚えておきましょう。
ワクモは鶏舎に大発生します。
ここがポイント

ダニについては以下を参照ください。

ねずみ、昆虫等の防除4
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