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平成30年度給水及び排水の管理「過去問題解説3」

問題116

貯水槽清掃後の水質検査項目と基準との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。

  1. 色度―――――――5度以下
  2. 濁度―――――――3度以下
  3. 臭気―――――――異常でないこと(消毒によるものを除く)
  4. 味――――――――異常でないこと(消毒によるものを除く)
  5. 残留塩素の含有率――遊離残留塩素0.2mg/L以上


解説

答え【2】

(2)が誤りで
濁度は2度以下です。
ここがポイント

  1. 受水槽の清掃を行った後に高置水槽・圧力水槽の清掃を行う。
  2. 貯水槽内の沈でん物質及び浮遊物質並びに壁面等に付着した物質を洗浄等により除去し、洗浄を行った場合は、用いた水を完全に排除するとともに、貯水槽周辺の清掃を行うこと。
  3. 貯水槽の清掃終了後、有効塩素濃度50~100mg/Lの次亜塩素酸ナトリウムなどの塩素剤を用いて2回以上貯水槽内の消毒を行い、消毒終了後は、消毒に用いた塩素剤を完全に排除するとともに、貯水槽内に 立ち入らないこと。
  4. 貯水槽の水はり終了後、給水栓及び貯水槽内における水について、次の表の上欄に揚げる事項について検査を行い、当該各号の下欄に揚げる基準を満たしていることを確認すること。
    基準を満たしていない場合はその原因を調査し、必要な措置を講ずること。

    残留塩素の含有率遊離残留塩素の場合は100万分の0.2以上
    結合残留塩素の場合は100万分の1.5以上
    色度5度以下であること。
    濁度2度以下であること。
    臭気異常でないこと。
    異常でないこと。


  5. 類似問題

    問題117

    建築物衛生法に基づく特定建築物の給水設備の保守管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

    1. 貯水槽清掃終了後の消毒には、有効塩素濃度10~20mg/Lの次亜塩素酸ナトリウム溶液などの塩素剤を用いる。
    2. 防錆剤を使用する場合は、定常時においては2ヵ月以内ごとに1回、防錆剤の濃度を検査しなければならない。
    3. 残留塩素が不検出、又はその濃度変動が激しい場合には、一度吐水された水が、給水管へ逆流している可能性がある。
    4. 貯水槽は点検を定期に行い、地震などで貯水槽の構造や水質に影響を与えるような事態が発生した場合には、速やかにその影響を点検する。
    5. 受水槽の水位制御の作動点検は、槽内のボ―ルタップを手動で操作して行う。


    解説

    答え【1】

    (1)が不正解ですが
    貯水槽清掃終了後の消毒には、有効塩素濃度50~100mg/Lの次亜塩素酸ナトリウム溶液、またはこれと同等以上の消毒能力を有する塩素剤によって、2回以上、貯水槽の消毒を行うこと
    後の選択枠はそのままなので、その通り覚えましょう。
    ここがポイント


    類似問題

    問題118

    給湯設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

    1. 事務所の用途に使用する建築物において、給湯量の設計値は、30L/(人・日)程度である。
    2. ガス瞬間湯沸器の能力で1号とは、流量1L/minを25℃上昇させる能力をいう。
    3. 中央式給湯設備の場合の給湯温度は、ピ―ク使用時においても55℃以上が望ましい。
    4. ステンレス鋼管において単式の伸縮継手を用いる場合、設置間隔は20m程度である。
    5. 貯蔵式湯沸器は、90℃以上の高温湯が得られ、飲用として利用される。


    解説

    答え【1】

    事務所の設計湯量は7.5~11.5L/(人・日)です。
    事務所なのでそんなにお湯は使わないと思います。
    お茶を飲むぐらいですから。
    ここがポイント

    給湯量(1日あたりの設計給水量)

    事務所7.5~11.5L/(人・日)
    総合病院150~200L(人・日)
    ホテル客室75~150L/(人・日)
    集合住宅75~150L/(人・日)
    住宅75~150L/(人・日)
    飲食店30~70L/m2・日)、3.1~16L/食
    工場20L/(人・日)

    極端に事務所が少ないのが分かります。
    類似問題

    問題119

    循環配管の管長が80m、循環配管からの単位長さ当たりの熱損失が50W/mの給湯設備で給湯循環流量を算出した場合、その値について最も近いものは次のうちどれか。ただし、次の算定式を用い、加熱装置における給湯温度と返湯温度の差を5℃とする。

    Q=0.0143 x HL ÷ Δt
    ここで、
    Q:循環流量[L/min]
    HL:循環配管からの熱損失[W]
    Δt:加熱装置における給湯温度と返湯温度との差[℃]

    1. 0.14L/min
    2. 0.23L/min
    3. 11L/min
    4. 57L/min
    5. 286L/min


    解説

    答え【3】

    この問題まず整理します。
    今わかっているものは
    • 循環配管の管長が80m
    • 単位長さ当たりの熱損失が50W/m
    • 加熱装置における給湯温度と返湯温度の差を5℃

    です。
    これを使い式に代入していけば答えが導かれそうな気がします。
    与えられた式は
    Q=0.0143 x HL ÷ Δt
    Δtは5℃なので
    Q=0.0143 x HL ÷ 5℃
    あとHLが分かればいいのですが
    HL:循環配管からの熱損失[W]
    単位に着目!
    Wです。
    • 循環配管の管長が80m
    • 単位長さ当たりの熱損失が50W/m
    上記値からWを導くには
    80m x 50W/m
    でmが切り捨てられて
    4000W
    になります。
    つまり
    HL:循環配管からの熱損失4000[W]
    になりこれで役者がそろいましたね。
    Q=0.0143 x 4000 ÷ 5
    =0.014 x 800 = 11.2L/min
    になります。
    ここがポイント


    類似問題

    問題120

    給湯設備の省エネルギ―に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

    1. 給湯温度を適切に管理する。
    2. 適切な制御方式を採用する。
    3. 配管経路の短縮、配管の断熱等に配慮し、放熱損失を低減した適切な配管とする。
    4. 混合水栓の使用を避け、湯と水は別々の水栓とする。
    5. 器具ごとに定流量弁を設置する。


    解説

    答え【4】

    給湯設備の省エネルギ―対策の一つに混合水栓があります。
    ここがポイント

    混合水栓とは湯と水を混ぜて一つの吐水口から出す水栓のことで、1本のレバ―を調整することで水と湯を自由に混ぜられる水栓のこと。

    最初から湯と水が得られるため省エネルギ―につながります。
    類似問題

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