平成30年度空気環境の調整「過去問題解説6」
問題71
ダクトとその付属品に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- グラスウ―ルダクトは、消音効果がある。
- 低圧ダクトとは、常用圧力が-490~+490Paの範囲で用いられるダクトをさす。
- 亜鉛鉄板ダクトでは、一般に板厚が0.5~1.2mmのものが用いられる。
- ダクトと吹出口を接続する際に、位置調整が必要となる場合、フレキシブル継手が用いられる。
- 防火ダンパの温度ヒュ―ズの溶解温度は、一般換気用で120℃である。
答え【5】
温度ヒュ―ズの溶解温度は、一般換気用72℃です。防火ダンパは、火災発生時にダクトを通じて火災が他の区画へ延焼するのを防止するために、防火区画貫通部に火災遮断の目的で設置される。
温度ヒュ―ズの溶解温度は、一般換気用72℃、ちゅう房排気用120℃、排煙用280℃である。
- 令和2年問題74
- 令和元年問題70
- 令和元年問題72
- 平成29年問題73
- 平成28年問題74
問題72
下の図は、送風機の運転と送風量の関係を示している。この図に関連して、次の文章の[ ]内に入る語句の組合せとして、最も適当なものはどれか。
送風機の[ア]は、グラフの横軸に風量をとり、縦軸に[イ]をとって曲線Pのように示される。一方、送風系の抵抗曲線は、同じグラフ上に、原点を通る二次曲線Rとして示される。ここで、2曲線の交点Aは、運転点を示している。その送風量をQAからQBに減少したい場合は、送風系の[ウ]を操作することで調整できる。
- (ア)特性曲線――――(イ)静圧―――――(ウ)インバ―タ
- (ア)特性曲線―――――(イ)動圧――――(ウ)ダンパ
- (ア)動圧曲線――――(イ)動圧―――――(ウ)インバ―タ
- (ア)特性曲線――――(イ)静圧―――――(ウ)ダンパ
- (ア)動圧曲線―――――(イ)静圧―――――(ウ)ダンパ
答え【4】
送風機の[特性曲線]は、グラフの横軸に風量をとり、縦軸に[静圧]をとって曲線Pのように示される。一方、送風系の抵抗曲線は、同じグラフ上に、原点を通る二次曲線Rとして示される。ここで、2曲線の交点Aは、運転点を示している。その送風量をQAからQBに減少したい場合は、送風系の[ダンパ]を操作することで調整できる。
送風機の運転について、横軸に風量、縦軸に静圧をとり、さらに軸動力、効率、騒音値などを書き入れたグラフの事を特性曲線図と言います。
曲線Rは送風系の抵抗曲線(送風抵抗)と呼ばれるもので、ダクトの形状やダンパの開度を変わらない限り変化しない。この送風系にあるダンパを絞ると、抵抗が増加して曲線R'となります。
- 令和2年問題73
- 平成28年問題72
問題73
空気調和設備に用いられる配管の種類とそれに使用する温度又は圧力との組合せとして、最も不適当なものはどれか。
- 氷蓄熱用不凍液配管―――― -10~-5℃
- 冷水配管―――――――――5~10℃
- 冷却水配管―――――――20~40℃
- 高温水配管―――――――120~180℃
- 低圧蒸気配管―――――0.1~1Mpa
答え【5】
低圧蒸気配管の圧力は0.01~0.05MPaです。空調配管の種類と使用温度と圧力
配管の種類と用途 | 使用温度及び圧力 |
---|---|
冷水配管 | 5~10℃ |
冷温水配管 | 5~10℃、40~50℃ |
温水配管 | 100℃未満(一般に40~80℃) |
高温水配管 | 100℃以上(一般に120~180℃) |
冷却水配管 | 20~40℃ |
不凍液配管 | -10~-5℃(氷蓄熱) |
低圧蒸気配管 | 0.1Mpa未満(一般に0.01~0.05MPa) |
高圧蒸気配管 | 0.1MPa以上(一般に0.1~1MPa) |
- 平成28年問題77
問題74
室用途別の1人当たりの専有面積と必要換気量に関する次の組合せのうち、最も不適当なものはどれか。
- 食堂(営業用)――――――1.0―――――――30.0
- ホテル客室―――――――10.0――――――3.0
- 宴会場――――――――0.8―――――――37.5
- 事務所(一般)――――――4.2――――――4.5
- デパ―ト(一般売り場)――1.5――――――20.0
答え【4】
(4)が誤りです。この問題ですが、数年に1度程度の出題されます。
結論から言います。
1人当たりの専有面積(m2/人) x 必要換気量(m3/(h・m2)) = 30 m3/(人・h)
になります。
つまり順番に乗じていき30 m3/(人・h)にならないものを選べばいいのです。
- 食堂(営業用)-----1.0 x 30.0 =30
- ホテル客室-------10.0 x 3.0 =30
- 宴会場-----------0.8 x 37.5 =30
- 事務所(一般)-----4.2 x 4.5 =18.9
- デパ―ト(一般売り場)----1.5 x 20.0 =30
ここに参考資料を掲載しております。
ここにも、推奨される換気の方法にも必要換気量(一人当たり毎時30m3)との記載がされています。問題75
環境要素の測定に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- グロ―ブ温度計は、室内気流速度が小さくなるにつれ、平均放射温度に近づく傾向にある。
- ピト―管による風速測定では、ベルヌ―イの式を用いて流速を算出する。
- アスマン通風乾湿計の湿球温度は、一般に乾球温度より低い値を示す。
- バイメタル式温度計は、2種類の金属の導電率の差を利用している。
- 超音波風速計は、超音波の到達時間と気流との関係を利用している。
答え【4】
バイメタル式温度計は金属の温度上昇に伴う体積膨張を利用したもの。 その膨張率は金属の種類によって異なる。このことを利用して、膨張率の異なる2種類の金属(鉄・ニッケル、マンガン等の合金)を張り合わせ(バイメタルという)、温度によるわん曲 度の変化量から温度を求める。
- 令和2年問題78
- 令和元年問題77
- 平成29年問題80
- 平成28年問題80
- 平成27年問題79
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